Webディレクターとは?仕事内容・スキル・資格からどんな人が向いているか徹底解説

当記事の信頼性
管理人:かつさんど
  • 現役Webマーケター
    元Webディレクター
  • 東証一部上場の不動産系企業で勤務
  • 最高収益:月間30万円

今回はWebサイトやアプリなどを制作進行を行うWebディレクターについて記事を書きます。

私は前職でWeb制作会社に就職しており、新卒でWebディレクターをしていました。

簡単なECサイトの更新作業から某市役所の大型システム案件、某コンビニエンスストアのアプリ構築案件など、Web制作業界では比較的大型案件も複数経験があるので、実際に私が経験したことからWebディレクターという職種について語っていきたいと思います。

私自身何も知らない状態から難しい案件を任せてもらえるレベルまで成長できたと思うので、Webディレクターという職種に興味がある方や目指している方の参考になればと思います。

  • Webディレクターについて興味がある方
  • これからWebディレクターとして働き始める方
  • Webディレクターとして働いているがうまくいっていない方

上記のような方は、是非最後まで読んでみてください。

目次

Webディレクターとは?

まずはWebディレクターについて解説していきます。

私Webディレクターしてます。というと大抵の場合、よく分からないと言われることがほとんどです。専門分野になると思うので難しいイメージがあるとは思いますが、これには明確に理由があります。

Webディレクターは営業、紹介、Webサイトからの問い合わせなど、案件が発生してからWebサイトやアプリの納品や公開といった案件終了の全てのフェーズで仕事があり動き回らないといけない職種だからです。

具体的には案件の企画・提案、要件・仕様策定、制作依頼、進行管理、品質管理、テスト、運用保守、分析、改善提案など、Webディレクターには幅広い仕事があります。

もちろん、会社によって業務内容が細かく分かれていることもありますが、中小企業やベンチャー企業の場合、人的リソースが豊富ではないので一人で幅広い業務をこなすことが求められます。

Webディレクターに似ている職種としてWebマーケターという職種があります。「Webマーケターってどうなの?」という方は是非読んでみてください。
【現役プロが解説】WebマーケターとWebディレクターの違いは?仕事内容・年収・キャリアについて解説

Webディレクターの代表的な仕事内容

案件の企画・提案

既存顧客の場合、継続的な案件依頼が来ると思うので、発注を前提に話を進めることができます。

しかし、新規顧客の場合は営業や紹介、問い合わせ経由であってもクライアントに提案したり、さらにはコンペに参加して提案を行い競り勝つ必要があります。

そのような場合、営業からクライアントの要望を連携してもらって、案件の企画・提案を進めることになります。複雑な案件の場合は営業だけでは要望を汲み取れないのでディレクターも同席する形でクライアントにヒアリングを行うこともあります。

案件の企画・提案といっても、クライアントによって大きく内容が異なります。Webサイトやアプリの新規制作なのかリニューアルなのか、もっというとWebサイトであればコーポレートサイト、ブランドサイト、ECサイトなどどういう目的のサイトに該当するのか考慮する必要があります。

Webサイトやアプリを認知拡大、販促に活用するような新規事業であれば、事業成功のためにWebサイトやアプリで何をKPI、KGIとして設定するのかまたその具体的な施策などより深い企画・提案が必要になります。

要件・仕様策定

仮に企画・提案がうまくいって案件を発注してもらうことになれば、より具体的な案件の要件や仕様を決定していきます。

特に大規模なシステム開発や基幹システムやその他のシステムと連携が必要な複雑なシステム開発の場合、システムの仕様や設計を固めることがとても重要です。

クライアントにヒアリングしながら、具体的にシステム上で「いつ」「誰が」「何を(入力・出力)」するかを決定しながら、必要な機能を洗い出して画面遷移やDB設計を行なっていきます。

制作依頼・進行管理

案件の概要が決まればスケジュールを作成して、社内のデザイナーやプログラマーに依頼していきます。状況次第では外部の制作会社に依頼することもよくあります。

会社によって異なりますが、案件概要をまとめて作業指示書を作って制作を進めていきます。細かな質問等はChatWork、Slaclなどのチャットなどで話し合いながら決めていきます。

実際にデザインができたり、システムが完成するとまずはWebディレクターが指示書通りになっているか確認・テストしていきます。イメージと違ったり、仕様の抜け漏れがあれば修正依頼を行なってクライアントに報告をしていきます。

進行管理する上でWebディレクターにとって重要なのはQCDと呼ばれる品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)の製造業などで重要とされる要素をいかに高めていけるかになります。

さらっと書きましたが、制作が始まるとクライアントの要望が増えたり作業者のリソース確保が難しかったりとトラブルはつきものです。

Webディレクターはコミュ力とマーケティングに関する知識が必要

社内外問わず求められるコミュニケーション能力

私が思うWebディレクターに必要なスキルや資格についてですが、スキルも資格も不要と考えています。何かとスキルが重要と考えがちですが、高度で専門的なスキルは必要ないです。それよりも、ビジネスマンとして基本的なスキルであるコミュニケーション能力がとても重要と思います。

主な仕事内容について記載しましたが、基本的にWebディレクターは自分一人で完結する仕事が少なく、社内外の人やクライアントと一緒に仕事を進めていきます。

トラブルが起きれば、社内の上司やプロジェクトメンバーにしっかり報連相を行い問題を解決しなければなりません。社外のデザイナーやプログラマーなどに作業を依頼するのであれば、作業者に費用以上に高いパフォーマンスを出してもらえるようにサポートしたりすることも重要です。

時にはクライアントの要望に対して、要件範囲なのか追加要望なのかを精査して費用交渉を行わなければならないなど、あらゆるケースにおいてWebディレクターはコミュニケーション能力が問われます。

成果を上げるための企画・改善を行うマーケティング能力

Webディレクターは主に制作進行管理を担当する職種になりますが、Webマーケティングの知識が最低限持っておく必要がああります。というのもWebディレクターとしてWebサイトやアプリなどを公開・納品した先にはクライアントが思っていたような成果を上げる工程があるからです。

そのため、初回ヒアリングの時点で「どういう目的・目標があるのか」を確認して、マーケティング視点を持ちながら要望に応えた納品物を作っていく必要があります。作って終わりの時代ではないです。

Webディレクターは専門分野を持つと市場価値が上がる

先ほどスキルや資格は不要と書きましたが、もちろん専門分野があればWebディレクターとして価値が高まり強みになります。

  • Webデザイン
  • プログラミング
  • ライティング

デザインの知識があるならアートディレクター、システムに強ければシステムディレクターなど自分の強みを活かしたキャリアを送ることができます。

というのもWebディレクターはあくまで現場の指揮官になるので、Webディレクターというポジションからワンランク上のPM(プロジェクトマネージャー)やPL(プロジェクトリーダー)となっていくことで年収やポジションが変わってきます。 

ちなみに会社によって職種や役職の定義が異なりますし、IT系の中小企業やベンチャー企業では聞いたことのない職種や役職が色々あるので、自分のキャリアを築いていく上でも知っておくとためになります。

Webディレクターに向いている人

Webディレクターには向いている人は下記のような人です。

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 責任感が強い人
  • 情報収集を欠かさない人

コミュニケーション能力については、少し説明しましたが前提として人と話すことが好き、人を動かすことが得意という人は向いていると思います。

Webディレクターは案件の指示役になるのでしっかり責任感を持つことも重要です。デザイナーやプログラマーに指示を出して案件を進めていくので人の時間というリソースを使うことになります。そのため、案件が遅延すると他の人の案件にも悪影響が出てくるので、しっかり案件が決めたスケジュールとコストで完遂できるように様々なことをする必要があります。

またIT業界は日々技術が進歩しているので新しい技術やツールに関する情報をしっかり収集しておくことも必要です。作業者と円滑にコミュニケーションしたり、クライアントに新たな提案ができたりします。

Webディレクターに就職・転職する方法

WebディレクターはWebサイト制作に関係するスキルや知識は必須にはなりますが、メインはコミュニケーションや交渉力が求められる職種になるので、前職で営業職をされていた方が転職するケースがよくあります。ある程度はWebマーケティングに関して勉強を行なって、転職後にOJTで学んでいくキャリアもあります。

また最も多いのがWeb系企業の中でデザイナーやプログラマーからWebディレクターにジョブチェンジするケースです。普段のWeb制作のスキルや知識を活かすことが可能ですし、アートディレクターやテクニカルディレクターといった専門知識を有するWebディレクターも目指すことができます。

  • 独学→Web系企業
  • Web系企業の中でジョブチェンジ
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