今後のWebマーケティング業界の将来性・需要を徹底解説【Webマーケターは安定職種】

当記事の信頼性
管理人:かつさんど
  • 現役Webマーケター
    元Webディレクター
  • 東証一部上場の不動産系企業で勤務
  • 最高収益:月間30万円

今回はWebマーケターへの転職やWebマーケティング業界が気になっている方向けに、Webマーケティング業界の今後の将来性や需要などを、統計データも紹介しながら解説していきたいと思います。

結論、めちゃくちゃ伸びます。Webマーケターは安定職種です。

  • Webマーケティング業界の今後の将来性・需要はどうなの?
  • Webマーケター職種は需要あるの?
  • AI・機械学習で仕事なくなったりしないの?

上記のような方は、是非最後まで読んでみてください。

目次

Webマーケティング業界の今後の将来性・成長性

Web・インターネット広告費は年々拡大傾向

出典:電通報

一目瞭然でインターネット広告費は毎年増加傾向にあり、2020年から2021年にかけてはコロナによる巣篭もり・在宅生活が後押しとなり、約5,000万円増加し2.7億円の市場規模になっています。

マスコミ四媒体広告費とはテレビ、新聞、雑誌、ラジオを総称した広告費で、2019年にはインターネット広告費がテレビ広告費を抜いています。そして、2021年にはついにインターネット広告費がマスコミ四媒体広告費を抜いています。

この広告費の中で最も多いインターネット広告に携わるWebマーケターの市場価値は高くなっています。さらにインターネット広告費の増加傾向は今後も続くと予想されており、ますます合わせてWebマーケターの市場価値も上がります。

まだまだEC化率は低く、EC市場は拡大が予想される

出典:経済産業省

2013年から好調に拡大を続けていたEC市場ですが、コロナの影響によりメインであったサービス系分野が減少しましたが、逆に物販系分野が拡大し相殺される形で2019年とほぼ横ばいの19.3兆円の市場規模になっています。

コロナの影響を受けた旅行、飲食、チケット販売などのサービス系分野が、元に戻れば今まで同様の好調な市場動向に戻ると考えられます。

ちなみにデジタル系分野はオンラインゲーム、有料動画配信、有料音楽配信の市場が拡大したため、前年2019年よりも約3,000万円増加し、2020年は2.5兆円の市場規模になっています。

出典:経済産業省

ここで注目すべきは、EC化率の低さです。

全体では2019年は6.76%、2020年は8.08%と増加はしていますが、まだまだEC化できていません。2020年の世界全体のEC化率は18.0%なので、日本はEC化率が遅れていると言えます。

食料品(3.31%)、生活雑貨・家具(26.03%)、衣類(19.44%)などEC化が進みそうな業界でも、まだ伸びていないので今後発展する可能性が高いです。

出典:経済産業省

ちなみに世界のECの市場規模を見てみると、中国とアメリカが大半を占めており日本は第4位になっています。「人口が多い」「国土が広い(店舗での購入が時間がかかる)」「ECのインフラ整備」などの理由からEC市場規模が大きいと考えられます。

EC市場規模第1位の中国のEC化率は2020年は平均27.9%、10〜12月は約30%に到達しています。第2位のアメリカのEC化率は2020年の平均は14%です。

対しては第4位の日本は2020年は8.08%なので、シンプルに考えるとEC化率が中国と同様の3.5倍まで増加するポテンシャルがあるということになります。

日本のEC市場規模は人口・国土など、色々な理由から単純比較はできませんが、世界のEC化率と比べるとまだまだ成長する市場と言えるでしょう。

動画広告市場は2025年には約2倍の1兆465億円に到達する予算も

出典:サイバーエージェント

動画広告市場は大幅に増加している市場です。2022年に5,497億円だった市場規模は、2025年には1兆465億円と「約190%」の成長が予想されており、ますます拡大する見込みです。

そのため、Webマーケターの方は動画広告に関する知見やノウハウをキャッチして活用することが重要になっています。特にSNSメディアでは動画視聴から商品購入までが一連で行える広告配信フォーマットの開発が行われているので、物販系・サービス系の業界は特に要注目です。

Webマーケティング業界の人材事情

Webマーケター職種は需要がある

出典:株式会社インフラトップ

Webマーケティングスクールのマケキャンを運営する株式会社インフラトップの調査によると、広告代理店の全体の93%の企業が「難しい」と回答しており、Webマーケティング人材の採用に難航している企業が多いというデータ出ています。

出典:株式会社インフラトップ

理由としては、以下があがっています。

  • 応募がこない(42%)
  • 入社後、期待したスキルと、実際のスキルに相違がある(42%)
  • 採用コストが高い(42%)

求めているスキルとのギャップがあること、採用コストが高いことも同割合でありますが、そもそも応募数が少ないことが挙げられており、求人としては狙い目と言えます。

出典:株式会社BLAM

複業・副業マッチングサービス「KAIKOKU(カイコク)」を運営する株式会社BLAMのマーケティング業務に携わる100名への意識調査で、不足しているスキルに「マーケティング戦略設計」「サイト・クリエイティブ制作」「SNSアカウント運用」などが挙げられています。

特に「マーケティング戦略設計」を有するWebマーケティング人材へのニーズが高いことがわかります。

教育体制が確立されていないからWebマーケターは少ない

インターネット広告の市場規模は拡大傾向にあり、合わせてWebマーケティング人材が求められていますが、そもそもWebマーケティング自体が新しい分野であり、どこの企業でも自社でWebマーケティングに関する十分な教育体制が確立していません。

またWebマーケティングという性質上、新しい技術やトレンドに合わせて常識が変わることもあるので、体系化しにくい分野というのも理由として考えられます。

大手企業は社内にWebマーケティングに関する部署を作り、知見やノウハウをためる動きをしていますが、中小企業など大半の企業はまだまだ外部にアウトソーシングする流れが根強いので、IT/Web系のコンサルティング会社のWebマーケターのニーズは今後も拡大するでしょう。

日本企業のWebマーケターは日本人しかつとまりずらい

日本企業が行うWebマーケティングはターゲットは大半が日本人だと思います。その場合、日本人の生活・文化、考え方など深い理解が必要です。

そのため、Webマーケターが足りないからといって、外国人を雇うことで問題が解決しませんし、仮に雇ったとしても相当な時間をかけて日本人を理解することになるため効率的ではありません。

逆にエンジニア職種に関しては、プログラミング言語という共通の言葉を使ってアウトプットを出すため、人件費の高い日本人でなくてよいので、ベトナムなどのオフシェア開発を行なっている企業が多く存在しています。

現役Webマーケターが色々解説していますので、気になる方はどうぞ!
【現役解説】Webマーケッターとは?分かりにくい仕事内容から気になる年収まで解説

Webマーケターの仕事はAI・機械学習の影響でなくなる?

結論、なくなりません。

AIや機械学習によって自動化されること、されないことがあるためです。今後は機械が得意なことと人間が得意なことが分けられて、人間はAI・機械学習を用いて、単純作業の自動化する側の立場になると考えらます。

膨大なデータから特徴や傾向を導き出すのは、人間がやるよりも機械がやった方が効率的です。またWeb広告で広告文やバナーを変えてA広告とB広告を出稿した時に、結果の良し悪しは機械でもわかりますが、「それがなぜ良いのか」「CやD広告よりも良いのか」など想像することや考えることに関しては、人間でないとできません。

そのため、冒頭で話したようにWebマーケターはAI・機械学習を上手く使って、単純作業をなくして、その時間を使ってさらに想像力や企画力のある施策を考えることに使えるようになるでしょう。

今後も生き残り続けるWebマーケターに必要なスキルは?

専門性の高いスキルを身につけたWebマーケターを目指す

何か一つの分野やスキルに特化したWebマーケターを目指すことが重要です。例えば、SEO、Web広告、SNSマーケティングなどに特化することで、他の誰でもないあなたに仕事が集まります。

今だったら動画広告の市場が急拡大しているので、動画広告に関する知見やスキルを磨くことでWebマーケターとしての価値が上がるでしょう。

マネジメントサイドへの出世を目指す

事業会社でもWeb系コンサルティング会社であってもマネジメントする立場になれば、Webマーケターとして今後長く活躍できます。

IT/Web系の職種の場合、大抵プロジェクト単位で働くと思うので、組織やチームの人を動かして、アピールできる実績を作ることで、どこの企業も欲しかがるWebマーケターになります。

業界に詳しいWebマーケティングスクールでスキルを身につけるのも良い

初期費用はかかりますが、短期間で効率的にWebマーケティングを学習できるWebマーケティングスクールに通うのもおすすめです。特に「Webマーケティングの学習」と「転職支援」の両方に力を入れているスクールが良いです。

Webマーケティングスクールによっては実際に実務経験を積むことができるカリキュラムがあるスクールもあるので、転職活動でアピールできる材料を集めておくということも意識しておきましょう。

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