
- 現役Webマーケター
(元Webディレクター) - 東証一部上場の不動産系企業で勤務
- 最高収益:月間30万円
今回は実際にWebマーケターやっていてWebマーケターに必要な考え方とスキルについて解説していきます。
上記のような方は、是非最後まで読んでみてください。
Webマーケターの仕事は「戦略や施策立案をする時間」と「PDCAを含めた施策を実行する時間」に分けることができます。
戦略や施策立案などの知恵を絞る時間を可能な限り増やし、単純作業などの施策実行にかける時間を少なくすることが大切です。
Webマーケターとしての価値は知的生産および投下コストに対して得られた利益を表すROI(Return On Envestment)において測ることができます。最小限の時間や費用で、最大限の成果を上げることが最も重要です。
ROIの具体的な計算例を見てみましょう。
以下を比較します。
利益額は少ないが①のほうが費用対効果は優れているとわかります。
マーケティングの基礎は、「誰に」「何を」「どう伝えるか」というシンプルなことです。まずは「誰に」つまり顧客を知ることが最初のステップです。顧客心理を知ることができなければ、効果的なマーケティング施策やメッセージを送ることはできません。
日々の生活のなかでも、「どういった商品が流行しているのか」「それはなぜか」「自分と年代やクラスタの違う人たちの考え方に違いはあるか」「自分であればどういったマーケティングを実施するのか」といったことに注意を向けると顧客心理も含め、さまざまな気づきを得られます。
Webマーケターの経験は、自分で企画した戦略がどのくらい成果を上げたかといった実体験にほかなりません。事例に学ぶことも多いのですが、デジタルマーケターとして本当に自分の血肉になるのは、経験に勝るものはないのです。
課題に対し、どのような仮説を立て、どのように実行し、どのような結果が出たのか(成功したか、失敗したか、数値がどう変化したか)。
課題:CVRが低い
仮説:怪しい・胡散臭いキャッチコピー
ボタンが目立っていない
実行:「◯◯氏公認」の権威づけをする
ボタンの大きさ・色のデザイン変更
結果:CVRが120%改善
こういったことを繰り返すことで、より深い経験値を得ることができます。迷ってばかりで足踏みをせず、実行に移すことが大切です。
施策実行にかける時間を少なくするには、どうすればよいのでしょうか。最も簡単で便利な方法が、ツールをできるだけ多く使うことです。
まずは自分の作業を見直して、「この時間を短縮できないか?」といった改善点を考えてみましょう。改善点に対処できるツールを探してみると、大抵はうまくマッチするものが見つかるはずです。世界では、あらゆる分野に特化した便利なツールが数多く開発されています。
また、英語圏を中心都した海外で開発されたツールは、日本語圏向けに開発された国内ツールに比べて市場が広く、安価なケースが多いため、気軽に試すことができます。まずはマーケティングツールの比較サイトであるG2Crowdなどで検索してみましょう。
月額数百ドル程度のツールを複数活用する程度で、人件費一人分以上の生産性を得られることも珍しくありません。とりわけ分野特化したツールは、特定の課題を解決することを深く追及して開発されているため、特徴や機能を理解したうえで運用すれば、そのツールだけでも多くの課題が解決できるでしょう。
デジタルマーケティングにまつわる多くの技術は、アメリカを筆頭に海外で開発されています。軍事関連のテクノロジーから発展したアメリカやイスラエル、宇宙工学のテクノロジーから発展したインドのバンガロール、そして国家が率先してIT技術を発展させてきた中国と大抵の技術はこの四ヶ国から生まれています。
また、「デジタルマーケティング」とGoogle検索したときの検索結果は約4,900万件ですが、「degital marketing」と検索すると13億3,000万件と言語により約27倍もの情報量の差があります。日本語、英語、どちらをベースにするかでも、情報量が圧倒的に変わってくることは理解しておきましょう。
あらゆる企業がデジタルトランスフォーメーションを意識していることからもわかるように、テクノロジーは産業構造が一変するほどの威力を持っています。
これはデジタルマーケティングにおいても同様です。地道な改善を繰り返すことで数値的な目標が120%、130%と伸びていくこともありますが、テクノロジーをうまく活用すれば、200%、400%と飛躍的に伸びることも多々あります。
いまの自分が取り組んでいることに、テクノロジーを活用できないか考えてみましょう。
Webマーケティングの施策は大きく収益構造をかえてしまうほどの力があります。だからといって理想像を追い求めることだけを考えていると、成果が出ないまま時間だけが経過することがあります。
新しい施策にチャレンジするときは、なるべく小さく・スピーディに始めて、徐々に成果を上げていくという考え方が大事です。小さな失敗や改善を重ねるリーン・スタートアップのような考え方です。
Webマーケティングの指標のなかでも特にROIは重要です。予算に対して、どのくらい効果を見込むのかということを明確にするためです。経営陣・上司やクライアントに対して機能・技術面のメリットをアピールしても上手く伝わらないことが多いからです。
「いくら収益が上がるのか」という直接効果、生産性などの間接効果の2つの軸を意識して企画しましょう。
ある程度施策が走ると結果が見えてきます。その時には良くも悪くも結果が数値でわかるようにしましょう。自分は施策を進めているので結果がわかりますが、実務を担当していない人には結果がどのぐらい出ているかわかりません。明確に数字で結果を示すことで周りの理解が進み、プロジェクト自体が発展することにつながるでしょう。
ライティングスキルは長い文章を書くライター、メインビジュアルで使われるキャッチコピーを書くWebマーケターの両方に必要なスキルです。
Webサイト上で商品やサービスの魅力を伝えるために人を惹きつけられるキャッチコピーの作成はしっかり時間をかけて取り組みましょう。
SEOはGoogleやYahooなどの検索結果ページで上位表示させる施策です。多くのユーザーが検索エンジンで興味のあることを調べる習慣があるので、検索結果で上位に表示されるほど、ユーザーに見てもらいやすくなります。
SEOはGoogleのガイドラインに沿った作りにする内部施策、関連性の高いサイトからリンクを張って、外部リンク数を増やしている外部施策の2つがありますがどちらも専門性の高い知識やスキルが必要になります。
Web広告はGoogle・Yahoo広告のリスティング・ディスプレイ広告からInstagram、Twitter、Yotube、TikTok、LINEなどのSNS広告といったさまざまな広告媒体があります。Webマーケターは自社の商品やサービスにマッチしやすい媒体を探して、効率的に成果を上げていかなければなりません。
SNSマーケティングとは、Instagram、Twitter、Youtube、TikTok、LINEなどSNSを駆使して売上を伸ばすためにフォロワーを獲得する、視聴回数を伸ばすなどの戦略を考え実行していきます。
特に最近は若年層の検索エンジン離れが進んでおり、InstagramやYoutubeなどのSNSで検索する人が増えています。
アクセス解析はWebマーケターにとって重要な仕事です。WebサイトをSEO対策したり、LPをリスティング広告で配信するといった施策の結果をしっかり把握しましょう。
未経験者の方がWebマーケターになる方法を下記の3つになります。
一つずつ説明していきます。
IT/Web業界の求人サイトでは「未経験OK」「未経験歓迎」などのタイトルでよくWebマーケター職種の求人もあるのですが、基本的に未経験者の場合は、転職エージェントを使う方が良いです。理由は簡単で転職エージェントのキャリアカウンセラーの方の方が転職に関する知識やノウハウを持っているからです。
正直、全く未経験の方がWebマーケティングを行うのは難しいので、求人サイトの「未経験OK」「未経験歓迎」といった求人はよっぽど大手・有名企業で研修制度がしっかりしていない限り疑ってみたほうがよいです。
自分で探した求人ではなく、転職エージェントに相談して「研修制度」がしっかりある企業を探して、そこでWebマーケティングのスキルや経験を身に付けて活躍を目指しましょう。
初期費用はかかりますが、短期間で効率的にWebマーケティングを学習できるWebマーケティングスクールに通うのもおすすめです。特に「Webマーケティングの学習」と「転職支援」の両方に力を入れているスクールが良いです。
Webマーケティングスクールによっては実際に実務経験を積むことができるカリキュラムがあるスクールもあるので、転職活動でアピールできる材料を集めておくということも意識しておきましょう。
これは転職ではなく副業・フリーランスへのキャリアチェンジです。
Webマーケティングは独学でも学習できるので、基礎知識をつけて自分でWebサイト・ブログを作ってWebマーケティングを経験するというのも選択肢の一つです。
メリットとしては、あまり初期投資がかからない点がありますが、逆に懸念点は体系的に学習できないことや時間がかかることなどが上げられます。